大阪プロレス 09.22:大阪 ミナミ ムーブ・オン・アリーナ
11月22・23の連休に大阪に遊びに行きました。
で、せっかく大阪まで行くのですから、その日程に大阪で行われる興行に行ってみることにしました。
23日の夕方から大阪府立でドラゴンゲートの興行があったのですが、それを観ると終電が間に合いそうもなかったので断念。
他には週末に必ず大阪プロレスが興行を打っていた記憶があったので、調べてみると22日午後1時からシッカリとやっており、こちらを観戦してみることにしました。
大阪プロレスは積極的に地方まわりもしていた(出来ていた)頃に一度観戦したことがあり、それはブログになる前の「ぷろれす魂」のコーナーでレポートしています。
その頃よりも大分規模が縮小し、毎週末地元(本拠地)で行いっている興行なので、学生プロレスの延長、もしくは最近流行で静岡にも静岡プロレスがありますが、そんな地場プロレス的なものを想像して、正直期待はしておらず、余興程度の観戦づもりでいました。
もとちが予定の1本遅れの新幹線で新大阪に着いたのは試合開始の22日午後1時…この時点で観戦前の大阪プロレスへの興味の程が伺える。
一緒に観戦すべく大阪駅で待ち合わせていた五條氏と落ち合い、そこから会場のある大阪ミナミムーヴ・オン・アリーナに移動して、会場に着いたのが第2試合が終わって第3試合から?だったかな。
↑大阪ミナミムーヴ・オン・アリーナ会場
ミドル級の選手主体の団体なのでか、リングちょっと小さいよね?
さて、もとちはそれまで大阪プロレスはまるでチェックしてなかったので、選手の格づけや序列・入れ替わりやそれまでの経緯を良く知らない。
で、今は誰がメイン格なの?
ビリーケン・キッド?は…知ってるけど…
え?タイガー「ス」・マスク!?
あのヒョロ長で弱々しかったタイガース・マスクがメイン格…
想像がつかん。
以下、今回の観戦レポはざっと行きます。
第3試合とセミファイナルは要所要所で魅せるシーンはあるものの、ある種想像していたおちゃらけ試合。
えべっさん(菊タロー)が抜けてフリーになったので、現在の大阪プロレスでは別の人間がえべっさんのマスクを被っているが、そうなるとどうしても比べちゃうよね。
他にはくいしんぼう仮面以外は初見。
歌舞伎キャラの松山勘十郎のトペ・スイシーダが良かったくらいで、他は「試合内容的」にはどうというコトはなかった。
まぁ現在の大阪プロレスでは抗争とか、storyとかそういうのを作って興行を進めて行く風じゃなさそうなので、単純に休日の家族連れを対象にした縁日興行といった感じ。
いつもだったら、これをメインまで通しでやるんじゃないかなぁ。
あ、でも今回の興行ではもの凄く感じ入り、特筆すべき点が一つありまして。
それは試合を裁いていた多分大阪プロレス専属のレフェリー。
(名前は吉野恵悟って人かな)
まだ若く、セミでは「お笑い芸人崩れのレフェリー」と選手にいぢられたりという笑わせられるシーンもありましたが、とても厳正で歯切れの良いレフェリングで、ダウンカウントや場外カウントなど、その場の状況を的確に判断して気持ちの良い裁きをして安心どころか、関心して試合を観ていました。
先日亡くなられたテッド・タナベさんのように、皆に愛されるような味わいのあるレフェリーになって欲しいです。
これからもこのレフェリーはちょっと注目してみよう。
ここで興行の話に戻って。
大阪プロレスでは毎年、大阪プロレスナンバーワンを決める天王山トーナメントを開催しているらしく、これは大阪プロレスでの「激しい試合コーナー」ということになる。
今回のメインはこの天王山トーナメントの第一回戦のカード、ミラクルマンvsタイガースマスクが組まれていて、これがなかったら本当に余興観戦で終わっていたかも知れない。
ミラクルマンとタイガースマスク、双方とも昔のイメージでは知っていたが、とくに大阪プロレスでメイン格になっていたタイガースマスクの肉付きと雰囲気の劇的な変化にまず驚いた。
そして試合…。
え?…「U」…デスか?
(正確にはU系選手が団体対抗戦でプロレスルールリングに上がったような感じ)
構えとか「間」とか試合展開がナンかそんな感じ。
(くどいがUそのものでなく、U系選手が団体対抗戦でプロレスルールリングに上がったような感じ)
構えて打って、間合い詰めて、倒して、脚とり~の、腕とり~のの、グランドうにょうにょな展開。
オジさんこんな展開の試合久しぶりに観たよ。
しかもソレをやってるのがあのヒョロ長の「貧弱な坊や」だったタイガース・マスク。
ミラクルマンもそれに付き合う形で、試合全体で2~3回の場外へのエスケープはあったものの、ロープワークはなし。
まぁあくまでもプロレスルールでのUなカンジで、最後も卍→グランド卍→クラッチ固めて逃げられなくした変形グランド卍でギブアップでタイガース・マスクが勝ちましたが、今では珍しい(懐かしい?)試合展開で面白くはありました。
最後にタイガース・マスクがマイクを取ってアピール。
喋った事を要約すると…
みちのくプロレスから派生して(←コレをエラク何回も言った…当時練習生とかそんなだったと思うが、思い入れあるのかな?)大阪プロレスが出来た頃はストロング(?)スタイルで戦える選手も多くいたが、そういった選手もひとり、またひとりと辞めて行き、時は流れて今の大阪プロレスはあの頃と変わってスッカリ腑抜けてぬるい団体になってしまった。
所属レスラー達はそれを新生大阪プロレスと詠って、状況に甘んじてしまっている。
時代の流れ(ファンのニーズ?)がそうさせたのだから仕方がないのかも知れないが、こんなのは本当の大阪プロレスじゃない。
今ここに昔の大阪プロレスの遺伝子(そんなんあるのか?)を受け継ぐのはオレしかいない。
だからオレが昔の大阪プロレスに戻してやる。
そしてオマエ達(客)に本当の大阪プロレスがどんなものなのか魅せてやる!
オレが新大阪プロレスなんだ!(オレがガンダムだ!)
と、いう内容を噛みながらにたどたどしく、まとまりなく仰っていました。
肉体改造とファイトスタイル改造は成功したものの、喋りはめっちゃヘタなまんまなんだなぁ…。
まぁぶっちゃけ「オレがガンダムだ!」だけ言っときゃ良い内容だな。
気持ちはわからなくもないけれど、激しいプロレスに付き合えるだけのメンツが残っていない(揃っていない)大阪プロレスでタイガース・マスクが「スタイル(興行)の改革」を唱えるのには厳しいものがあるなぁと思いつつ会場を後にしました。
総評。
3割4割程度楽しめる興行として期待してなかったのが幸いして、6割7割楽しめる試合が観れて得した感じ。
吉野レフェリーはホントに良かったし、メインは愉しめた。
タイガース・マスクの口(マイク)下手さもある意味面白かったしで、観に来て良かったと思えたので、今回は上々ですね。
地方巡業でコレやられたら厳しいものはあるけれどね。
こんなかんじ。
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